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安定してたのに

個人形態の電気設備業の社長さん、まだ30代前半と若く事業意欲も旺盛。ビジョンもある。しかしとにかく無鉄砲。何でも行動に移せばいいってもんじゃない。

創業相談を受けたのが4年前。営業には自信がある。「仕事はいくらでも取れる。とにかく人を雇って会社を大きくしたい。」というビジョンを掲げて相談にやってきたのを覚えている。

そのときに、「会社を大きくするということはお金がかかる。とりあえずは身の丈に合った規模でスタートし、仕事はパートナー企業をつくって外注に出せばいい。5年くらいを目処に実績を積み、人を雇って大きくするのはそれからでもいいのではないか。」とアドバイスした。

しかし、結局は雇用を断行。仕事はあるが人件費に取られ利益が残らない状態が続く。当然資金繰りは火の車。国民生活金融公庫のマル経制度、県の追認小口制度を使って何とか資金を調達するも資金繰りは改善しない。何度も事務所を訪れて経費の圧縮、資金の借り換え、利益の取れる受注について一緒に考えてきた。

ここにようやく受注先も安定してきた。仕入先も数社あったものを1社に絞り込むことで有利な条件を引き出した。資金繰りが安定し経営者の顔にも少しばかり余裕の色が見え始めた。

が、そのとたん今度は不動産の購入相談を持ちかけてきた。

おいおい。勘弁してくれよ。やっと軌道に乗ってきたところなのに・・・。

いくら条件がいいからって、そんな簡単に買えるわけないだろう。全額借入しようって言うんだし・・・。

なんで不動産にこだわるのかなぁ。今は(資産を)持たない経営を行っていかなくてはいけないのに。資産を持つことでお金を寝かせることになり、資金繰りが悪化するということを理解してもらわなきゃね。しかも事務所兼倉庫だって言うからもっとわけが悪い。今お金を生まないものにお金をかけてどうすんだ

明日奥さんと相談にいらっしゃるので、数字を見て客観的に判断してもらうしかないですね。

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図解 土壇場の資金繰り術―元銀行融資担当が教える    East press business
金融、特に資金調達について非常にわかりやすく解説すると定評のある筆者が、過去の著作「借金バンザイ」「粉飾バンザイ」を踏襲した、集大成ともいえる本書を出版。ぜひ経営者に読んで欲しい1冊です。

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コメント

私自身、2代目なので、こういった創業時の苦労は全く知りません。
時折、昔話で「あのときは毎月の支払い大変だったなあ」なんて聞かされる程度です。

2代目で店丸ごとぶっ潰さないように(笑)、緊張感を持って頑張らないといけませんね。

投稿: たつや | 2005年12月21日 (水) 20時39分

ほんとそうですね。地域にとって必要なお店になれば潰れることはありませんよ。ぜひ「何で」地域住民のお役に立つのかを明確にして、どんどんアピールしてみて下さいね。今度近くに行くときはお店に寄らせてもらいますね。

投稿: GUTS | 2005年12月22日 (木) 09時22分

加藤です
 先日はお世話様です
 IT化推進アドバイザの仕事が根上で
 発生しました。

さて、今回の話題
 面白くよませていただきました。
 なぜなら、私も経営者の端くれだからです。
 このケースですが、
  創業者の一人として言わせていただければアホと思いました。
 経営の根幹は、慎重に会社を潰さないように、そして、チャンスを見て大胆に行動する
 が肝要だと思います。

投稿: 加藤忠宏 | 2005年12月23日 (金) 22時56分

根上はO氏がいるので、どんどん課題を投げかけてあげて下さい。そうそう、「ゴルゴIT塾」の幹事をお願いしているので、その節は宜しくお願い致します。

>経営の根幹は、慎重に会社を潰さないように、そして、チャンスを見て大胆に行動する

まさにその通りだと思います。最後の「大胆に」を取り違えている方も多いですね。その前に「チャンス」を見極めることが大切だと思います。

投稿: GUTS | 2005年12月24日 (土) 07時06分

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