知的財産を守れ(3)
(1)で述べたが、職員数は限られている。ほとんど機械的に処理しているのが現状ではないだろうか。その中でキラッと光るものがないと目に留まりにくい。だから見せ方、書き方が重要になるのだ。
どういう風に書けば通りやすいか、どのような切り口にすればより権利の守備範囲が広くできるか、というところが本来のノウハウ部分である。これは本には記載されていないことが多い。やはりそこは弁理士のノウハウである。餅は餅屋だ。
知的財産(技術やノウハウ)の保護は、今後さらに重要な経営課題となるだろう。ここであえて、特許や実用新案のような権利を指す、知的財産権と書かなかったのにはワケがある。
誰でも思いつきそうな技術やノウハウの場合、特許や実用新案に登録して保護することは可能だ。しかし、これらに登録するということは、技術やノウハウを公開することになる。つまり誰でも見ることができるので、少しアレンジして市場に投入することが可能だということだ。
我が社の汗と涙の結晶である技術やノウハウを守るために特許を取得したのだが、大手企業はそんなことはお構いなしに同じ技術を使って商品を出してくることがある。
「特許を取得しているのになんで?」
と不思議に思うだろうが、知的財産権を取得しているだけでは、実は守れないのだ。権利を主張し裁判を起こして勝訴する必要がある。裁判を起こすにもお金がかかる。しかも裁判が長期化すると時間も取られる。実際は割りが合わないことも多い。
だから、なかなか思いつかないようなノウハウ、技術については、これらの知的財産権の登録を行わずに、人知れず事業を展開していくというのも戦略的には有効だ。また、あえて大手企業と手を組むという戦略もある。
週末の天気がウソのように今日はいい天気。でも気温は低く朝晩はめっきり寒くなりました。日曜日に飲んで騒ぎ過ぎたのか、月曜日の朝起きたら喉がガラガラ。おまけに布団を着ていなかったのか悪寒が・・・。気をつけなくちゃ。
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コメント
gutsさん ガッツです。
コメントありがとうございます。
GCS卒ですね、嬉しいです。
知的財産、最近注目ですね。
ちょっとこのブログで勉強してみます。
投稿: ガッツ | 2005年11月 2日 (水) 00時53分
この名前でははじめましてですが、実はこんにちは です。
特許に関して、今、日本の各企業では軒並みTRIZと言う発想法を取り入れています。
これは、ロシアのアルトシューラーなる人物が提唱したもので、30万件の特許を分析して、思考パターンをデータベース化したものです。
使い方次第では強力な道具となります。
大企業だけに使わせておく必要はないと思いますよ。
投稿: 刈谷市の趣味仲間 | 2005年11月 2日 (水) 07時22分
ガッツさん
こんにちは。
同じガッツ(私はGUTSですが)でしかもコーチングも同じ機関で学ばれたということ。これも何かのご縁ですね。今後ともよろしくお願いします。
投稿: ジロリッチ | 2005年11月 3日 (木) 06時14分